先日、お檀家さんの家に法事に行ったときのお話です。

お経が終わると、お菓子とお茶を出してもらうことがよくあります。その日も透明のパッケージに十個ほど入った御饅頭を出して頂きました。お話をしながらお茶だけいただいてお菓子は食べずに頂戴して帰ることが多いので、その日も同じように頂戴して帰ろうと思いました。しかし、パッケージに入っておりましたので、半紙では包めず、何かレジ袋のような袋はありますかと尋ねたところ、少し慌てて袋を用意して下さいました。

申し訳なかったなと思いながら、そのお菓子を持って帰路につきました。と、その時、ふとなぜ少し慌てておられたのかなと考えてみたところ、そのパッケージの御饅頭を持って来られた檀家さんの娘さんが「半紙も敷かずにすみませんね。どうぞ皆さん召し上がって下さい。」と仰ったことを思い出しました

そうです。実は、そのお菓子はお参りに来られていた6人ほどの親族の方とみんなで頂くお菓子だったのです 話夢中になって、初めの言葉をすっかり忘れていた私は、自分の分だと勘違いして持って帰ってしまったのです

そうだったのかと気付きましたが、恥ずかしくてもう返しに戻ることも出来ず、「なんと欲張りなお坊さんだ」と思われたんじゃないかなとおろおろ困惑しながら、気恥ずかしい気分でいっぱいな帰路になってしまいました。

いつでも冷静に状況を把握しておきたいものです