「三文損しよった」で終わるのは「時うどん」。
先日、落語と法話を聞きに、京都の日蓮宗が主催する公開講座に行って参りました。定期的に行われており、いつも法話ともう一つ何かお話をしてもらえます。
それが今回は落語だったわけです。ホームページの自己紹介にありますように、何でも興味がある私ですが、数年前から落語にも興味を持っておりました。そのきっかけとなったのはNHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」でした。五木ひろしさんの「ふるさと」が今でも頭に残っています。落語なのになぜ五木ひろしそれはDVDをご覧下さいm(_ _)m(笑)
生の落語は久々で楽しみに待っていると、紹介されて高座にあがられたのは、露の団姫(つゆのまるこ)という女性の方でした。
珍しいなと思って話を聞いていると、なんとこの方が「ちりとてちん」のヒロインのモデルになった方だったのです
落語に興味を持ったきっかけが目の前に、と思ってまず始まったのが冒頭の「時うどん」でした。これは落語の定番で、落ちも分かりやすく、「クククッ」と笑うにはもってこいの演目でした。
その後、今回のメイン、「法華経落語」が始まりました。中身は、法華経の中で最もよく読まれる「如来壽量品第十六」に出てくる例え話を落語調にアレンジしたものでした。これは団姫さんが19歳(現在24歳、若い)の時にご自分で作られたとのことで、本来のお経にかなり忠実に作られていました。
そのためか笑いが後から付け足したもので、お坊さんの私が言うのも何ですが、ニヤッとするような皮肉が無かったのが少し残念でした。逆に言えば、団姫さんの法華経に対する真摯な姿勢がよく表れているということで、残念に思った私が少し恥ずかしくなってしまいました
が、お坊さんと一緒にこの落語を改良したらもっと面白くなるのにとも思ってしまい複雑な気持ちになってしまいました(笑)
落語と法話と聞けて、心の疲れを癒すほっこりした時間を過ごすことが出来ました。
「ちりとてちん」を見て以来、いつかお寺で落語の寄席をしたいと思っています。その実現に向け、なかなか厳しい評価をしときながらですが、団姫さんにアプローチしていこうと思っています